題名通り私自身お通夜・お葬式などの儀式に対しかなりの恐怖心を持っていました。
というのも私自身身内が少ないことからお通夜やお葬式に言った記憶がほとんどなく人の死を身近に実感したことなかったからです。
訃報=人が死ぬ=恐怖に思っていて誰かが死ぬのが怖くて怖くてたまりませんでした。
初めてのお通夜
しかし、結婚してから主人の身内が多いのもありすぐにお通夜に出席しなければいけないことになりました。
その時妊娠初期なのもあり、つわりもあったので不安もありました。
ただでさえ計り知れない恐怖に怯えていたのですが、主人の身内なのに行かないわけにはいかず震えながら行きました。
そこで驚いたのが身内が多すぎることもあるのですが、あまりみんな悲しんでる様子ではなく久々に集まった感じでわいわいがやがやしていたのです。
その様子に唖然としたのとなぜか気持ちも和らぎました。
そしてお通夜が始まり、身内の席に参列。
お経とお線香の香り…
お通夜中はさすがにシーンとしていて、鼻をすする声も聞こえて私自身もウルウルしておりました。
その後終わるとまたわいわいがやがや…(笑)
そして義母が私自身妊娠初期で悪阻があるのも知っていたので「明日のお葬式には参列控えていいよ」と言ってくれお通夜だけで無事済ませる事が出来ました。
祖母の死
しかし、数年後第二子妊娠中に実の祖母が亡くなりました…
この時も妊娠中で以前より激しいつわり期でしんどい時でした。
祖母とは幼少期からずっと一緒に住んでいたのですが、数年前から施設に入っていました。
最後の1年近くはコロナ渦で面会禁止になっていて会えず…
昔から楽しみにしていたひ孫には一度だけ会わせる事が出来たのは唯一の救いです。
ただ認知症も進行していたため覚えているかは分からないけど亡くなった今は近くで喜んで見ていると思います。
この時もお通夜、お葬式の恐怖はありました。
つわり期で外出していなかったのでその恐怖もあったのですが、やはり自身の祖母だと最後にお別れしたいの方が勝っていました。
家族葬なのもあり私自身身内が少ないので気分が悪くなっても横になれる環境にいたのでなんとか車に揺られ行くことが出来ました。
祖母と対面
人が死ぬ=恐怖。
ご遺体=死体。
に思っていた私は正直亡くなった人の顔を見るのが怖くてたまらなかったのですが、祖母はやはり別なので自らすぐに傍に駆け寄ることが出来ました。
ただただ本当に熟睡しているような眠ってる姿でした。
そこで『やっと会えたね。』って気持ちになりました。
やはり自身の祖母だからか恐怖より会いにこれて良かった。の気持ちの方が強かったです。
そして15年近く闘病し、不自由な体で過ごしていたのを見ていたので『これでやっと自由になれたね。やっとみんなと会えたね。』のほうが強く、『お疲れ様でした。』となぜか気持ちが和らぎました。
死は新たな旅立ち
人が死ぬ=終わり
じゃないと祖母の死を持って体験しました。
人が死ぬ=肉体が終わりを迎え魂が自由になる。
という考えになりました。
なので最期のお別れは肉体だけでやっと祖母が近くで見守っていてくれる安堵の方がデカかったです。
魂は自由に行きたいとこに行き、やりたいことをやって、私たち家族を見守ってくれてるんだと思います。
なので死ぬことが最後ではなく、死ぬことが新たな世界での誕生であるんではないかと思っています。
それに少なくともあと50年くらいすればまた再会できます。
命は繋がっていく
そうやって命が繋がっていくんだと思えるようになりました。
祖母の80年苦労が多かったと思います。
大人になって子供を持ったからこそわかる。
『おばあちゃんはその生涯を幸せだったと思えたのかな?』って思ったら自分も亡くなった時『幸せでした。』って思えるようにもっと周りを自分自身を大切にしようと思いました。
祖母の死を持って私は確実に成長することが出来ました。
人が死ぬことは誰一人避けられないこと。
寿命を迎え天命を全うすること。
これが私たちの最初の使命だと思います。
祖母が、母が、ご先祖様が繋いでくれた命を大切にして、そして自身がまた命を繋いでいくことに感謝して生きていこうと思います。
恐怖がなくなった
それから数か月後また主人の身内が亡くなりました。
けどその時の感情は怖いより、『魂が自由になったんだね。』の方が強かったです。
その方も闘病と戦い、不自由な体と付き合っていたのを知っていたからかもしれません。
その時もお通夜・お葬式と参列させていただきました。
やはり久々にみんなが集まってわいわいがやがやしていました。
この時は私も数年間に3回の経験と祖母が教えてくれたのが役立ったのか穏やかな気持ちで参列し、旅立ちを見届けることが出来ました。
まとめ
お葬式・お通夜=人が死ぬ=怖い
が
お通夜・お葬式=魂が肉体から旅立つ=新たな世界への旅立ち
と自己流に変換することで少しずつ人生の終わりの意味が分かった気がします。
『親より先に死なないこと。』
これが唯一の親孝行なんじゃないかと思います。
親が私たちの誕生を見届けてくれたのだから、子供たちが親の旅立ちを見届ける事。
これが唯一の親孝行。
長くなりましたが私自身が恐怖に思っていたことが何回か経験、体験することでこれが自然の原理だと理解することが出来る様になりました。
なので同じように恐怖に思っている方は考え方を変換することで受け入れて気持ちよく送り出せるようになると思います。
この映画は人が亡くなってからお通夜・お葬式・出棺・火葬までの一連の流れを遺族目線でリアルさもあり、コメディ要素もありとリアルに描かれていて面白いので葬儀慣れしていない人は見てみることをお勧めします。
決して恐怖を感じるような映画じゃないのでこんな感じなんだあと思えると思います。